福岡女学院卓球部、復活スマッシュ!目標は全国出場

[ 2020年1月15日 05:30 ]

福岡女学院卓球部。左から有吉、田中、増田、韓、松尾、山田
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 福岡市南区の福岡女学院高校に昨年4月、卓球部が発足した。部員は1年生のみ6人のスタートだったが、昨年12月に行われた福岡県大会の団体戦で2位に入るなど、早くも脚光を浴びている。

 福岡県内に約120ある女子卓球部の中で、最も勢いがある。昨年誕生した福岡女学院は、初年度から県内で上位進出。小園江(こぞのえ)慶二監督は「ターゲットは無敵の希望が丘」と早田ひな(日本生命)の出身校撃破を誓っている。

 約20年前まであった卓球部は、部員減で自然消滅。復活をアシストしたのは元女子日本代表監督の村上恭和氏だ。2016年に同校で講演した際、「そばに“こぞのえさん”があるならタイアップされたらどうですか」と学校側に提案した。

 “こぞのえさん”とは、スポーツ用品店「こぞのえスポーツ」(福岡県春日市)が開く卓球教室のこと。100人以上の地元小学生や中学生が所属。現在は小園江監督の息子・慶一郎さん指導者を務めるが、以前は小園江監督が教えていた。その当時の子供たちも福岡女学院卓球部に入部している。小園江監督と村上氏が旧知の間柄だったことで卓球部復活の運びとなった。

 練習や試合会場でも笑顔を絶やさないのが部の特徴。「卓球を楽しむ」。この「こぞのえ卓球イズム」がチームにもしっかり流れている。また、福岡女学院の建学精神は「大切なひとり」。学校生活を通して、自分と他者を知りともに伸びることが大切という意味だ。こぞのえ卓球出身で中国人の両親を持つ主将の韓美佳は「勝つ人とか、勝てない人とかは関係なく、誰も見捨てないです。チーム間の絆は、ほかより強いと思います」と、この2つの教えに胸を張る。もう一人のこぞのえ卓球出身者、増田千鶴も「ケンカもないし。試合に出ない人も、負けた子たちも応援してくれる。自分なりにアドバイスをくれたりする」とうなずいた。

 初年度から県の団体戦で2位の結果に韓主将は「みんなが粘った成績。頑張って取ったもの。団体戦で全国大会に行くこと。個人やダブルスでも全国大会に行ければ」と話した。結束力ある6人でさらなる高みを狙う。

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2020年1月15日のニュース