宗像サニックス、観客3倍UP御礼1勝 ムーア欠場も一丸 屋宜独走トライ

[ 2020年1月13日 05:30 ]

ラグビートップリーグ第1節   宗像サニックス24―18NEC ( 2020年1月12日    福岡・レベスタ )

<宗像サニックスブルース・NECグリーンロケッツ>前半19分、勝ち越しのトライを決めた、宗像・屋宜ベンジャミンレイ(撮影・中村達也)
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 宗像サニックスに開幕戦勝利の流れを呼んだのは、FB屋宜の快足だった。3―3の前半19分。自陣で相手のパスをインターセプトし、約65メートルを独走トライ。中央に今季チーム初となる勝ち越しトライを決め、「上がろうと思ったところで、ちょうどパスコースに入れた。良かったです」と喜んだ。

 屋宜のトライを生んだのはディフェンスの頑張りだ。日本代表で鋭いタックルを武器に活躍したロックのムーアがコンディション不良でベンチから外れたが、前半からブレークダウン(密集でのボール争奪戦)で相手を圧倒。ターンオーバーを連発した。自陣に攻め込まれても、ダブルタックルで対抗。最後までNECの選手にまとわりつくように体を張り続けた。後半にロックの福坪主将がシンビンで一時退場するピンチも乗りきった。福坪は「昨年までは(リードしていても)なかなか我慢しきれないところがあったが、凄い改善されていた」と手応えを語った。

 オフのトレーニングの成果が出た。サンウルブズでコーチを務めたコーリー・ブラウン氏が新たにヘッドコーチに就任。選手は筋力トレーニングや1200メートル走などの走り込みでフィジカル面を強化した。「今日も疲労感はなくて。ここぞでギアを上げられる感じがあった」と屋宜。後半もハードワークし、17―13の同35分にNo・8ウォーレンボスアヤコのトライで追加点を挙げて振り切った。

 この日のレベスタには7216人が来場した。昨季のホーム開幕戦だった第3節のNEC戦は2079人で約3倍だ。チームはトップリーグ参戦時の順位が、10年度の8位を最後に2桁が続いている。屋宜は「いつもよりお客さんが増えてうれしい」とファンに感謝し「僕らが盛り上げないと」と結果で恩返しすることを誓った。

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2020年1月13日のニュース