千代の国 4場所ぶりの土俵で白星「ゾクゾクしました」

[ 2019年9月8日 14:08 ]

大相撲秋場所初日 ( 2019年9月8日    両国国技館 )

 幕内だった今年初場所で左膝を負傷した千代の国(29=九重部屋)が4場所ぶりの土俵で白星を挙げた。初場所の途中休場を含め4場所連続休場を強いられ、番付は西幕下46枚目まで降下。東幕下47枚目の彩の湖(27=山響部屋)との1番相撲は、いなされてもしっかり踏ん張り、相手の動きをよく見て、はたき込んだ。

 「凄い声援をいただいて、メチャクチャ力になりました。ゾクゾクしました。土俵に立てたことがうれしいですね」。初場所10日目以来、229日ぶりに本場所での相撲を取り終え、感慨に浸った。

 初場所直後に左膝を手術した。早期復帰を目指してリハビリなどを続けてきたが、相撲を取れる状況に戻るまで時間を要した。「ちょっとずつできることを増やしていって、今場所(に向けて)は、幕下とも稽古できた」。復調の手応えをつかんだことで「自分の中で行きたいという気持ちがあって、出させてもらいました」と出場に踏み切った。

 左膝は「ボチボチ。完璧ではない」という状態。師匠の九重親方(元大関・千代大海)からは「もう1場所、見てもいい」と声を掛けられたという。「そう言われた以上、途中で休場することはあってはいけない。まずは勝ち越し」と目標を口にした。

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2019年9月8日のニュース