全英OP　渋野日向子が2位発進「出来過ぎ　120点」

米女子ゴルフ　AIG全英女子オープン　第1日 （ 2019年8月1日    英国ミルトンキーンズ　ウォバーンGC＝6756ヤード、パー72 ）

18番、ティーショットを放つ渋野日向子（撮影・沢田　明徳）
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　女子ゴルフの海外メジャー最終戦となるAIG全英女子オープンが開幕し、海外初挑戦の渋野日向子（20＝RSK山陽放送）が7バーディー、1ボギーの66で日本勢最上位となる2位発進を決めた。首位とは1打差。2度目の海外メジャーに臨んだ勝みなみ（20＝明治安田生命）は70で回り、横峯さくら（33＝エプソン）、上原彩子（35＝モスバーガー）と並んで2アンダーの21位。世界ランク9位の畑岡奈紗（20＝森ビル）は4オーバーの76で115位と出遅れた。

　とても海外デビュー戦とは思えない、堂々としたプレーで渋野日向子が好発進した。9人出場した日本勢トップでスタート。前半をイーブンで終えると10番からバーディーラッシュが幕を開けた。10番で右下6メートルを沈めると、11番は右ラフから第3打をピンそばにつけて連続バーディー。12番も3メートルを決めて一気に上位に顔を出した。

　13番で駄菓子の「タラタラしてんじゃね～よ」を食べて再び加速。15番で右手前2メートルのバーディーパットを決めると、17番でも伸ばし、最終18番は4メートルを沈めて圧巻の6アンダーでフィニッシュ。「なんてこった！イーブンでいければと思っていたけど、出来過ぎ。120点ですね」と笑顔を爆発させた。

　昨年7月27日にプロテストに合格したばかり。今季日本ツアーで2勝を挙げ、賞金ランク上位5人の資格で出場権を獲得した新星だ。これまで合宿でタイを訪問したのが唯一の海外経験。8時間の時差は初めてだが「日本でもいつも眠いので、こっちに来て眠くても変わらない」とあっけらかんとしている。

　安定したショットで一緒に回ったメジャー2勝のノードクイスト（スウェーデン）、ツアー5勝のM・リー（オーストラリア）を圧倒するパフォーマンスを見せた。「初めての海外ツアーで、しかもメジャー。なかなかない経験をできているので、残り3日間も頑張っていきたい」と気合を入れていた。