グリズリーズ渡辺“原点”で15得点 2年目の精神的負担増も「自信の方が勝ってる」

[ 2019年7月8日 05:30 ]

NBAサマーリーグ   グリズリーズ101―75ペーサーズ ( 2019年7月6日    米ラスベガス )

ペーサーズ戦で15得点4リバウンド3アシストの活躍を見せたグリズリーズの渡辺雄太(AP)
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 ウィザーズの八村塁(21)が実戦デビューを果たしたラスベガスで、NBAでは1年先輩にあたるグリズリーズの渡辺雄太(24)が貫禄を示した。ペーサーズ戦に先発して23分44秒プレーし、15得点4リバウンド3アシストの活躍で101―75の勝利に貢献。ソルトレークシティーで行われたサマーリーグ2試合に続き、3戦連続2桁得点でアピールした。

 渡辺が思い出の地で躍動した。昨季NBAへのチャンスを切り開いたラスベガスのサマーリーグでの初戦で、フィールドゴール(FG)7本のうち5本を成功。今季は初戦から20、12、15得点で、昨季のグリズリーズでは29・4%だったFG成功率は54・8%に達した。「ここから本当に全部が始まった。改めて1年早かったなとプレーしていて感じた」と感慨にふけった。

 この日は八村らサマーリーグ参戦の日本人4人が全員コートに立ったが、渡辺だけが2年連続の出場。落ち着いた様子でオールラウンドのパフォーマンスを披露し、チーム関係者も「違う人間みたいに自信をつけている」と証言した。それでもグリズリーズとはツーウエー契約で、アピールの場であることに変わりはない。「昨年は立場がなかった分、精神的には楽だった。アピールしないと、いつ切られてもおかしくないので」。ソルトレークシティーではパワーフォワード(PF)だったが、この日はスモールフォワード(SF)でプレー。「自分はいろんなことができるとアピールしていけたら。今日はターンオーバーが多かったので、もっと改善しないと」と反省が口をついた。

 もちろんNBAで1年を通してプレーし、精神面やフィジカル面がアップした手応えはある。「精神的負担でいうと今年の方がかかっているけど、それより自信の方が勝っている。コート上でも自信を持って、しっかりとプレーできたらいい」と頼もしく話した。

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