西岡が全仏初勝利“三度目の正直”3時間超フルセットで格上撃破!

[ 2019年5月29日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第3日 男子シングルス1回戦   西岡3―2マクドナルド ( 2019年5月28日    パリ・ローランギャロス )

男子シングルス1回戦、懸命にボールを追う西岡(撮影・小海途 良幹)
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 男子シングルス1回戦で西岡良仁(23=ミキハウス)がマッケンジー・マクドナルド(24=米国)に6―7、6―0、4―6、6―2、6―3で逆転勝ちし、全仏で初勝利を挙げた。第7シードの錦織圭(29=日清食品)は世界ランキング82位のジョーウィルフリード・ツォンガ(34=フランス)との対戦を前に、4大大会20回の優勝を誇るロジャー・フェデラー(37=スイス)と打ち合い、調整した。

 待望の瞬間が訪れた。試合開始から3時間8分。マクドナルドのボレーがラインを割ると、西岡は歓喜とともに両拳を握った。「本当にうれしい。しっかりと攻め切った」。初めてフランスに応援に来たという母の前でフルセットの激闘を制し、本戦に臨んだ“三度目の正直”でついに初勝利をつかんだ。

 第1セットはタイブレークの末に落とし、先行を許しては追い付く苦しい展開だった。時折、雨が降る難しい条件も重なったが、集中が途切れることはなかった。クレーコートへの適応に自信を深めてきた今季。粘り強いストロークを続け世界ランキングで上の相手に食らいついた。

 昨年は格上のベルダスコ(スペイン)と大接戦を演じながら試合終盤に両脚がけいれんして力尽き「その悔しさもあった」と言う。2年前に左膝前十字じん帯断裂による手術を受けた影響からか、今季も試合で2時間を超えると左脚がけいれんする原因不明の症状が頻発していたが、塩分補給など万全の対策も実った。

 「懸念していた左脚のけいれんもなく、自信を持って2回戦に臨める」と、次の第8シードのフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)との戦いを見据えた。

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2019年5月29日のニュース