貴乃花さんの元弟子 十両・貴源治 双子の兄の一番に奮起「涙が出そうになった」

[ 2019年3月22日 16:10 ]

大相撲春場所13日目 ( 2019年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所13日目>若隆景(手前)はすくい投げで貴ノ富士を破る (撮影・奥 調)
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 十両の貴源治が6勝目を挙げた。土俵下の控えにいたときに兄の貴ノ富士が若隆景に敗れ、負け越しが決定。西十両13枚目で幕下陥落が濃厚になってしまった。しかし、兄は土俵際で執念を見せた。相手の投げをこらえながら落ちるときに手をつかず、少しでもタイミングが遅れるように、顔から土俵に落ちた。顔面の右目周辺は擦過傷で赤くなった。それを見て気持ちが奮い立った。

 「兄貴は先代(元貴乃花親方)の教えを守って最後まで手をつかず顔から落ちた。負けはしましたけど、涙が出そうになった。自分も気を抜かないでしっかりやらなきゃと思いました」と振り返る。

 兄の取組から2番後に取った旭大星戦は、相手の動きをしっかり見て押し出した。連敗を3で止め幕内昇進の可能性が広がる勝ち越しまであと2番とした。

 「(千秋楽まで)何も考えず集中していきたい」と表情を引き締め「(稽古で)胸を出して、また兄貴とはい上がってきます」と決意を口にしていた。

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2019年3月22日のニュース