【玉ノ井親方 視点】2人に絞られたV争い 先場所優勝で自信あふれる貴景勝は万全の内容

[ 2019年1月27日 09:35 ]

大相撲初場所14日目   ○貴景勝―隠岐の海● ( 2019年1月26日    両国国技館 )

隠岐の海(左)を押し出しで破った貴景勝(撮影・郡司 修)
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 優勝争いは玉鷲と貴景勝の2人に絞られた。玉鷲は一度待ったをしたが、落ち着いて取った。碧山の突進を右からいなして素早く攻めに転じ、腰の重い相手を下から突き上げる感じで押し出した。初優勝を前にプレッシャーはあって当然。でも、34歳のベテランは、経験を生かし、うまく対処しているように見える。ただ千秋楽は本割で勝たないと精神的に苦しくなる。

 対する貴景勝は先場所優勝した自信にあふれている。当たって突き放す相撲に徹し、万全の内容で隠岐の海を押し出した。千秋楽の豪栄道戦は、右差しやまわしを狙ってくる大関の腕をいかに下からはね上げていくかがポイント。11番勝って3場所の通算勝利数は大関昇進の目安の33勝となった。現時点でも昇進の可能性はあるが、千秋楽は大事な一番になる。(元大関・栃東)

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2019年1月27日のニュース