錦織に援軍 本田が3回戦観戦へ メルボルンV練習場が会場目の前

[ 2019年1月19日 05:30 ]

テニス 全豪オープン第5日 ( 2019年1月18日    オーストラリア・メルボルンパーク )

練習を終え、笑顔で引き揚げる錦織圭
Photo By 共同

 男子シングルスで第8シードの錦織圭(29=日清食品)は、世界ランク44位のジョアン・ソウザ(29=ポルトガル)と対戦する19日の3回戦に向けて約1時間の調整を行った。隣接する会場で練習を行ったサッカー元日本代表のMF本田圭佑(32=メルボルンV)が16強を懸けた友人の一戦を観戦する見通し。悲願の4大大会制覇を目指す錦織にとって、この上ない発奮材料となりそうだ。女子ダブルスでは青山修子(31=近藤乳業)リジヤ・マロザワ(26=ベラルーシ)組が2回戦で敗退した。

 全豪の会場メルボルンパークから大通りを挟んで目の前。メルボルンVの練習場に午前10時すぎに姿を現した本田が錦織の3回戦を観戦する計画を口にした。右太腿裏負傷からの復帰目指して別メニュー調整中。19日も午前10時からトレーニングの予定で「(錦織の)試合が午後なら見に行こうと思う」と明かした。午後5時頃に発表された試合開始時間は午後0時半以降。練習終了時間次第だが、コートに足を運ぶ可能性が高まった。

 15年の全豪オープン中には隣接するスタジアムで日本代表のアジア杯ヨルダン戦があり、錦織が観戦する前で本田がゴールを決め、2―0で勝利した。その試合を機に交流がスタート。今大会の開幕前にはイベントで共演し、食事を共にするなど親交は深い。錦織は3歳上の兄貴分について「経験があり、知識も豊富。ストイックさは自分にない。サッカーに懸ける思いは凄く強い」と尊敬。本田の前で負けるわけにはいかない。この日は午前11時から約1時間の調整。雨の影響でコートを屋外から屋内に変更し、練習パートナーと打ち合った。

 1回戦は怖いもの知らずの23歳、2回戦は2メートル11のビッグサーバーに苦戦。2試合連続でフルセットにもつれたが、ダンテ・ボティーニ・コーチは「体力は回復しているし、大丈夫。次はラリー戦ができる相手なのでリズムを取り戻せるはず」と強調した。3回戦で激突するソウザは粘り強いラリーが持ち味。対戦成績1勝1敗だが、錦織にとっては比較的くみしやすい相手だ。本田に白星を届け、テニスの魅力を伝える絶好の舞台となる。

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