栃ノ心が来日 母国のフィーバーを力に!13日から早速稽古

[ 2018年6月12日 20:52 ]

成田空港に到着した栃ノ心
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 大関に昇進した栃ノ心(30=春日野部屋)が12日、成田着の航空機で再来日した。約1週間滞在した母国のジョージアではスポーツ界最高の勲章を与えられるなど祝福ムード一色。現地の空港に到着した際には通路を埋め尽くすほどの国民が国旗を振って、新大関を出迎えた。「うれしかったです。思っていたよりすごかった。車で信号待ちをしている間も人が集まってきた」とフィーバーぶりを振り返った。

 「毎日、毎日あいさつ(に回っていた)。疲れました」。スケジュールは各方面へのあいさつ行脚でびっしり。テレビへの出演依頼も30件ほどあったがすべて断ったという。「向こうではトレーニングはしていない。食べるよりも酒を飲んだ。夜はパーティー。やせたなあ」と苦笑いした。

 生まれ故郷の町に帰ったときが最も印象に残っていると明かし「道路の真ん中で、子どもたちがジョージア相撲をしたんだ」とうれしそうに回顧する。現在、力士を目指すジョージアの青年たちは、土俵を模したマットの上で練習を積んでいる状況だ。政府の要人と面会した栃ノ心は、土の土俵をつくってほしいと要請。「場所が確保できればつくることになりそう」と手応えを語った。

 春日野親方(56=元関脇・栃乃和歌)には「ジョージアで一番いいブランデー。25、27年もの」をお土産に買ってきた。13日から稽古を再開することも明言。「まず師匠に『帰りました』と言わなきゃ」と“らしく”師弟愛を口にして空港を後にした。母国の大きな期待を肌で感じ、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)へのパワーにするつもりだ。

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2018年6月12日のニュース