伊勢ケ浜部屋 本格的な稽古スタートも膝痛めた照ノ富士の姿なし

[ 2018年6月12日 18:04 ]

伊勢ケ浜部屋の堺合宿で、若い衆に胸を出して汗をかく安美錦(右)
Photo By スポニチ

 大阪府堺市で合宿中の大相撲の伊勢ケ浜部屋は、12日から関取衆も合流して本格的な稽古がスタートした。しかし、左膝半月板損傷で夏場所を途中休場した十両・照ノ富士の姿はなかった。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)によると、照ノ富士はこの日、都内の病院を受診。「先を見て、まず膝をしっかり治さないと」と気遣った。照ノ富士は夏場所で9敗6休に終わり、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)では元大関として史上初めて幕下に落ちることが決定的。それでも現役続行の意思は強く、C型肝炎や糖尿病などの内臓疾患の治療も継続して行っている。

 一方で、11日の合宿初日から若い衆に混じって参加していた現役最年長関取の安美錦(39)は、元気いっぱい。この日も相撲こそとらなかったが、稽古量は豊富。若い衆に次々と胸を出してアドバイスする場面も多かった。その後も黙々とすり足、ダンベル上げ、腕立て伏せなどで各部をまんべんなく鍛えた。「今はしっかり動く段階。いろんなところをね。毎年、ここにお世話になっているし、ありがたい」と、すがすがしい表情だった。

 安美錦は夏場所で39歳6カ月という昭和以降の史上最高齢再入幕を果たすも、4勝11敗で負け越し。次の名古屋場所の番付では十両転落が濃厚だが、自身が持つ最高齢再入幕の記録更新も期待される状況になっている。

続きを表示

2018年6月12日のニュース