旭大星 結婚披露宴に450人 亡き母からの手紙に涙「大好きな、大好きな拓也へ」

[ 2018年6月9日 17:46 ]

ウェディングドレス姿の芳恵夫人と笑顔の旭大星(撮影・斎藤 純)
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 大相撲の幕内・旭大星(28=友綱部屋、本名・大串拓也)が9日、都内のホテルで芳恵夫人(27)との結婚披露宴を行った。師匠の友綱親方(43=元関脇・旭天鵬)、横綱・白鵬(33=宮城野部屋)ら約450人が出席し、2人の門出を祝福した。

 新入幕で10勝を挙げて敢闘賞を受賞した夏場所から2週間。地元の北海道からも約40人が祝福に訪れた。「遠いところからも来てもらって。親方のおかげでもあるし、おかみさんも色々なところに声をかけてくださった」と感謝した。

 旭大星と芳恵さんにとって約束の日だった。夏場所の番付が発表された4月30日に「勝ち越して結婚式を迎えたい」と宣言。夏場所で有言実行を果たし「お客さんも喜んでくれると思う」と声を弾ませて披露宴へ臨んだ。

 終盤にはサプライズが待っていた。03年9月に亡くなった生母の真由美さん(享年36歳)が02年11月4日にしたためた手紙を父・浩さん(53)が誰にも見せずに保管。15年以上の時を経て、手紙の内容が明かされた。

 「拓也、結婚おめでとう。拓也のお嫁さん、結婚おめでとう。この手紙が読まれるころはお母さんは天国に行っていると思います。あまり長くないと思い、ペンを持ちました。お父さんは拓也に男として強くなってほしいから、武道を続けてほしいと思っていたんです。昔から頑張り屋さんだった拓也。幸せになってください。大好きな、大好きな拓也へ」。(一部抜粋)

 あふれる涙を抑えることができなかった。「全く知らなかった。涙をこらえても出てくるのは初めてでした。色々思い出して、もう…」。旭大星は何度もハンカチで顔を覆った。また白鵬は手紙が読まれている間、席を立って起立。背筋を伸ばして聞き入り「泣いちゃったよ」としみじみと話した。

 笑顔のち感涙の披露宴を終え、旭大星の視線は名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)を見据えている。「僕の中で名古屋はもう始まっている。次も勝ち越したい。明日(10日)も稽古なので今日は22時には寝たいと思います」ときっぱり。愛する人たちの思いを背負い、さらなる活躍を誓っていた。

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