三宅義信さん文化功労者「光栄」64、68年五輪重量挙げ連覇

[ 2017年10月25日 05:30 ]

文化功労者に選ばれポーズをとる重量挙げの三宅義信さん
Photo By 共同

 政府は24日、2017年度の文化勲章を、洋画の奥谷博(83)、光化学・電気化学の藤嶋昭(75)ら5氏に贈ることを決めた。文化功労者にはデザイン・文化振興のコシノジュンコ氏(78)、歌舞伎の中村吉右衛門(73)、64年東京、68年メキシコ両五輪の重量挙げで連覇を達成した三宅義信氏(77)ら15人を選んだ。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同6日に東京都内のホテルで開かれる。

 三宅氏は27日からオーストラリアで行われるマスターズ大会参戦のため出発する成田空港で「夢見たこともなかった。本当に光栄」と声を弾ませた。現在は東京国際大の監督を務め、NPO法人「ゴールドメダリストを育てる会」理事長。20年東京五輪で重量挙げ選手がメダルを獲得するため奔走。「己に勝って初めて一つの結果が出る」と後輩たちへのアドバイスも忘れなかった。

 ファッション界で最先端を歩んできたコシノ氏は「あと何年生きるか分かりませんが、やる気ムンムンです」と情熱を燃やす。人間国宝の吉右衛門は「私は古典の芝居しかできない役者。それを認めていただいて、正直びっくりしています」と謙虚に話した。

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