マラソン男子惨敗…宗部長「全体的に力不足」

[ 2016年8月23日 05:30 ]

22キロ付近を力走する佐々木悟(手前)と石川末広

リオデジャネイロ五輪陸上・男子マラソン

(8月21日 サンボドロモ発着)
 男子マラソンは2大会ぶりに入賞ゼロで終わった。2時間13分57秒の佐々木悟(30=旭化成)が16位、石川末広(36=ホンダ)が2時間17分8秒で36位、故障を抱えていた北島寿典(31=安川電機)は2時間25分11秒で94位に終わった。

 男女そろって入賞なしも2大会ぶり2度目の屈辱。エリウド・キプチョゲ(31=ケニア)が2時間8分44秒で優勝した。

 25キロを過ぎてからの急激なペースアップについていけなかった。「どこかで上がるのは予想していた。課題として取り組んできた。それを発揮できず悔しい」と佐々木。石川は「前半で思った以上に脚を使った。そこが駄目だった」と受け止めた。ロンドン五輪後の世界大会は惨敗続き。13年モスクワ、15年北京の両世界選手権、そして今五輪と3大会連続で入賞なしだ。日本陸連の宗猛マラソン部長は「全体的に力不足。これが今の男子マラソンの現状と思っている」と語った。

 日本陸連は日本記録で1億円というニンジンをぶら下げたものの、効果はなし。袋小路から抜け出せないまま、東京への長いカウントダウンが始まった。

続きを表示

2016年8月23日のニュース