松山 3位にも不満…チャンス逃し「もどかしかった」

[ 2016年8月23日 05:30 ]

最終ラウンド、5番でティーショットを放つ松山英樹

米男子ゴルフツアー ウィンダム選手権最終日

(8月20日 ノースカロライナ州グリーンズボロ セッジフィールドCC=7127ヤード、パー70)
 6位スタートの松山英樹(24=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算15アンダー、265で首位と6打差の3位に入った。今季7回目のトップ10入りでレギュラーシーズン最終戦を締めくくった。金シウ(21=韓国)が通算21アンダーで逃げ切りツアー初優勝した。

 3位は、優勝した2月のフェニックス・オープンに次ぐ今季2番目の好成績。それでも松山は不満顔だった。「ショットはゼロから5%くらいには戻った。でもスコアを伸ばしたい時にチャンスにつけられず、もどかしかった」と吐き出した。

 2番で8メートル、6番も3メートルをカップに沈めてバーディー。後半も11番、15番はバーディーにしたが、10、13番で4メートル、16番で6メートルを決められない。17番も3メートルがカップに蹴られるなど多くのチャンスを逃した。14番では7メートルの距離から狙ったが、2メートルオーバー。返しを外してボギーにした。

 4位に入った7月の全米プロ選手権ではパットに苦戦したのが勝てない要因だった。今大会も「パットが日に日に悪くなった。あまりにも入らないからいろいろと変えてみたら、もっとひどくなった」と頭を抱えた。

 優勝した金シウとの差を詰められず、04年に丸山茂樹が米ツアー通算3勝目を挙げた大会で、日本人最多の3勝目に並ぶことはできなかった。

 それでもショットとパットが不完全な中で出場2試合連続のトップ5入りし「スコアはつくれている。上位を保てて終われたのは良かったと思う」と自己評価した。

 ポイントランキング上位125人によるプレーオフは4戦。試合ごとにランキングに応じて出場選手数が絞られていく。松山は自身最高のランキング12位で臨む。「不安な部分もあるけど楽しみ。プレーオフもしっかり頑張って最終戦に残りたい」と最後は笑みがこぼれた。

 ▽フェデックス・カップ・プレーオフ 07年から導入されたプレーオフ・シリーズ全4試合を指す。ウィンダム選手権までのレギュラーシーズン各大会の成績に応じて与えられるポイントでランキングを決定。第1戦のバークレイズは上位125位以内が出場できる。大会を終えるごとに出場枠が減らされ、第2戦のドイツ銀行選手権は100人、第3戦のBMW選手権は70人が出場可能。30人で争う最終戦のツアー選手権終了時のランキング1位が年間王者となり、賞金1000万ドル(約10億1000万円)のボーナスを獲得する。

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2016年8月23日のニュース