日本 イランに敗れ3敗目…崖っ縁 2日にもリオ五輪消滅

[ 2016年6月2日 05:30 ]

<日本・イラン>イランに敗れ、がっくりの清水(右)

バレーボール男子リオ五輪世界最終予選兼アジア予選第3日 日本1―3イラン 

(5月31日 東京体育館)
 世界ランキング14位の日本は同8位のイランに1―3で負け、3連敗となった。2大会ぶりの五輪切符獲得を目指す日本は1勝3敗の7位となり、崖っ縁に追い込まれた。2日は同13位のオーストラリアと対戦する。負ければ、2戦残してリオ行きが消滅する可能性も出てきた。

 善戦しても何の意味もない。14年仁川アジア大会優勝の「アジア最強」イランと互角の勝負を演じたものの、大事な場面でポイントが取れずに3連敗。エース石川は「取り切れる場面で、取り切れない。実力がない。悔しさしかない」と声を絞り出した。

 互いに1セットずつを奪って迎えた第3セット。日本は10―8とリードしながら、突如崩れた。出来田のスパイクが外れ、米山が連続して相手ブロックにつかまるなど5連続失点。南部監督が「一番弱い」と話していた、左利きの清水が前衛レフトに入るローテーションでまたしてももろさを露呈した。後衛に入る石川が徹底的にサーブで狙われ、石川のバックアタックを封じられると、一気に逆転を許し、日本はリズムを失った。

 第4セットも24―23で先にセットポイントを奪ったが、ピンチサーバー関田の強烈なジャンプサーブは惜しくもコートを外れた。このチャンスを逃すと、逆転を許して25―27。勝負どころを取り切れず、南部監督は「そんなに悪い内容とは思ってませんが、わずかの差でやられた」と無念の表情を浮かべた。

 3連敗で崖っ縁に追い込まれた。残り3戦、1つでも落とせば、五輪切符獲得は絶望的。他チームの結果によっては、2日にオーストラリアに敗れた時点でリオ行きが消滅する可能性も出てきた。

 試合後、チームはロッカールームで緊急ミーティングを行った。南部監督は「可能性は下げたけれど、自分たちで可能性を引き出そう、諦めず戦おう、と話した」と言った。石川も「これで厳しくなったけれど、明日は何としても勝ちたい」と前を向いた。もう勝つしか道はない。

 ▽男子バレーボールのリオデジャネイロ五輪への道 予選は8チームの総当たりで争う。日本は(1)アジア4チーム中トップ(2)その他7チームにうち上位3チームに入れば出場権を獲得できる。五輪出場国は12カ国で、既にブラジル、ロシア、イタリア、米国、アルゼンチン、キューバ、エジプトが出場を決めている。また、世界最終予選メキシコ大会(6月4~6日)でもう1チームが決まる。

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2016年6月2日のニュース