賭けに絡む不正でITF テニス審判員2人が処分

[ 2016年2月10日 07:09 ]

 国際テニス連盟(ITF)は9日、トップクラスの大会で八百長疑惑が報じられている問題に絡み、カザフスタンとクロアチアの審判員2人が賭けに絡んだ不正に関与したとして処分を科したと発表した。他にも4人の審判員が不正監視団体のTIUから調査されている。

 カザフスタンの審判員、キリル・パルフェノフ氏は交流サイト「フェイスブック」を通じて大会関係者に接触し、試合で得点に関する不正を試みた疑いで昨年2月に永久追放処分を科された。クロアチアの審判員、デニス・ピトナー氏はテニスの賭けサイトに頻繁にアクセスし、選手の体調に関する情報も流したとして昨年8月に12カ月の資格停止処分となった。いずれの処分もTIUの調査を受けて決定した。

 このほか英紙ガーディアンによると、カザフスタンやトルコ、ウクライナ出身の審判員4人に賭け屋から賄賂を受け取った疑惑が浮上。賞金が少ない下部ツアーで、審判員らが試合中に賭けの対象となる得点の経過速報を更新する作業を意図的に遅らせ、不正を工作した疑いが持たれている。4人は調査が終了するまで資格停止とされた。

 ITFなどは1月27日、TIUの透明性や独立性を高めるため第三者委員会の設置を発表した。(共同)

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2016年2月10日のニュース