どこが払うの?リオ五輪会場 料金滞納で電気と水道止められた

[ 2016年1月5日 14:48 ]

 リオデジャネイロ五輪で陸上とサッカーの競技会場となっている「ニウトン・サントス・スタジアム(07年完成)」の電気と水道が料金滞納のために止められていることが明らかになった。

 ブラジルのメディア系有力サイト「グロボ・エスポルテ」が報じているもので、水道は1カ月前、電気は1週間前から供給がストップ。未払い分は総額100万レアル(約3000万円)に達しており、このスタジアムを本拠にしているサッカーのボタフォゴは米AP通信の取材に対して「リオデジャネイロ市が支払うべきものだ」と主張した。

 これに対してリオデジャネイロ市側は「ボタフォゴに支払い義務がある」と反論。責任のなすり合いのような状態が続けば、5月に予定されている五輪直前のテスト・イベントの開催が危ぶまれることになりそうだ。

 ブラジル経済は停滞。五輪組織委員会はすでに総額5億ドル(約600億円)もの経費節減を打ち出し、ボランティアへの衣服と食事の無料支給なども廃止される見込みとなっている。そこに舞い込んできたのが競技会場における電気と水道料金の未払い問題。資金の枯渇がじりじりと大会運営を圧迫する事態になっている。

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2016年1月5日のニュース