静岡聖光に五郎丸2世候補 影山後半だけで2T7G!

[ 2015年12月29日 05:30 ]

<倉吉北・静岡聖光学院>後半、キックでゴールを狙う前に構える影山

全国高校ラグビー 静岡聖光学院105―0倉吉北

(12月28日 東大阪市・花園ラグビー場)
 1回戦14試合が行われ、静岡聖光学院は倉吉北(鳥取)に105―0で圧勝した。後半から出場した高校日本代表候補FB影山駿介(3年)が2トライ7ゴールで24得点をマーク。「五郎丸2世候補」が左膝負傷からの復調をアピールした。30日の2回戦では前回覇者の東福岡をはじめ、シード9校が登場する。

 たくましさを増し、静岡聖光学院の影山が帰ってきた。後半2分、1メートル90、90キロの体が鋭いステップで左中間から中央に走り込む。昨季から花園通算3戦目で初トライ。後半29分にも力強いランニングで右隅に運んだ。

 「スペースが空いていたので自分で行こうと思いました。気持ち良かったです。いい感じでプレーできました」。キッカーも務め、後半12分の左からの難しいゴールキックなど7本を決め、キックパスでトライも演出。3桁105点の大量得点に貢献し、声も弾んだ。

 4月の全国高校選抜大会で左膝前十字じん帯を断裂。全治8カ月の診断も、予想を上回る回復と懸命のリハビリで11月8日の静岡県予選準決勝・浜松工戦の後半途中から出場して2ゴールを決めた。復帰3戦目のこの日は復帰後最長の出場30分で24得点。島田監督も「キックが当たってきましたね」と手応えを得た。

 高1の5月にラグビーを始め、サッカー経験を生かしたロングキックで頭角を現した。日本代表FB五郎丸をイメージさせるプレースタイルでトップリーグ・ヤマハ発動機の清宮監督も高く評価。チームの練習に参加させる準備も進んでいた。

 大ケガで夢の育成プランは実現しなかったが、同高OBの元日本代表WTB小野沢宏時(37)の母校・中大に進学が決定。シード校撃破を手土産にしようと「ロングキックでエリアを取れるように」と話し、国学院久我山との2回戦でサプライズを起こす意気込みだ。

 ◆影山 駿介(かげやま・しゅんすけ)1997年(平9)12月5日、静岡市生まれの18歳。聖光学院1年の5月からラグビーを始める。以前はサッカー選手。好きな教科は現代文。U―18高校日本代表候補、セブンズアカデミーに選出された経験を持つ。好きな選手は、中、高の先輩の元日本代表WTB小野沢宏時(キヤノン)と日本代表FB五郎丸歩(ヤマハ発動機)。聖光学院中出。1メートル90、90キロ。

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2015年12月29日のニュース