体操女子 鶴見が引退を発表、表情晴れやか「やり切った」

[ 2015年11月26日 19:19 ]

鶴見虹子

 09年世界選手権個人総合銅メダルで、08年北京、12年ロンドン五輪に出場した体操女子の鶴見虹子(23=日体大)が28日に開幕する全日本団体選手権(国立代々木競技場)を最後に現役を引退することを発表した。「全日本も勝てて、五輪も出場して、世界選手権でメダルも取れたので後悔はないし、やり切った」と晴れやかな表情で語った。

 日体大入学後は度重なるケガと戦ってきた。5月のNHK杯で右アキレス腱を断裂し「切れた瞬間に体操人生終わったなと思った」と当時を振り返った。「ケガをしても、ずっとリオを目標にやってきた。五輪は出るだけじゃなくて、メダルを目指してやりたいと思っていた」という信念もあり、3度目の五輪挑戦を断念。手術後、瀬尾監督に引退を直訴したが、日体大の主将として「最後までやった方がいい」と説得され、「最後はいい演技をして終わりたい」とリハビリに努めてきた。

 最後の試合は平行棒のみの出場となるが「感動してもらえるような演技をしたい」。来春の大学卒業後は米国で指導法や語学を学ぶ予定だという。

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2015年11月26日のニュース