新十両の剣翔 日大の先輩“遠藤超え”に意欲「人気、実力ともに」

[ 2015年11月25日 18:24 ]

師匠の追手風親方(右)としこ名が書かれた色紙を持つ安彦改め剣翔

 日本相撲協会が25日に開いた初場所(来年1月10日初日・両国国技館)番付編成会議で、安彦改め剣翔(24)=本名安彦剣太郎、東京都出身、追手風部屋=と千代翔馬(24)=本名ガンバータル・ムンクサイハン、モンゴル出身、九重部屋=の新十両昇進が決まった。

 福岡市西区の追手風部屋宿舎近くで記者会見した剣翔は「(九州場所の十両で)大翔丸関が12番、正代関が13番だったので、14番勝ちたい」と同世代を引き合いに出し、来場所の目標を掲げた。

 身体能力が高く、突き、押しを武器とし、右四つからの投げもある。昨年秋場所で幕下優勝を果たし、一気に東4枚目まで番付を上げたが、そこからあと一歩が届かなかった。東筆頭の九州場所で5勝2敗と勝ち越し、「(幕下)上位に1年いたので、長かった」としみじみと語った。

 部屋の兄弟子の遠藤は日大の1年先輩でもあり「ああなりたいし、うらやましい」と憧れる。「大学生の時から追い付け、追い越せと思っていた。人気、実力ともに遠藤関を超えたい」と強い意欲を見せた。

 新しいしこ名は、強く希望した本名の「剣」と、追手風親方(元幕内大翔山)の現役時代のしこ名を組み合わせた。締め込みは「物言いがつかない(異論が出ない)ぎりぎりの明るさ」というピンク色にする。関取として初めて臨む場所は取組以外でも話題を呼びそうだ。

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