明日架、スコット流でシード権獲る!公演聞いて「ためなった」

[ 2015年10月21日 05:30 ]

練習ラウンドでドライバーショットを放つ柏原

 ツアー屈指の賞金総額1億4000万円を誇る4日間のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は22日、兵庫・マスターズGCで開幕する。賞金ランク47位の柏原明日架(19=UMKテレビ宮崎)は20日、練習ラウンドでコースをチェック。通算26勝の名キャディーとともに、アダム・スコット流メンタルで賞金シードを確定させる。

 2日連続の練習ラウンドに向かった柏原が心強いパートナーを従えていた。先週の日本オープンで優勝した小平智のバッグを担ぐなど、通算26勝の大溝雅教キャディーがこの日から合流。15位に入った昨年のこの大会以来、2度目のタッグに「凄くやりやすいキャディーさんです」と歓迎した。

 大一番を迎える。2000万円と目される賞金シードのボーダーラインまで、あと一歩の賞金ランク47位(1728万6000円)。現状、出場できるのは今大会が最後だが、賞金額が大きい大会だけに、10位に入れば280万円を手にし2000万円を突破する。だが、目標はもっと上にある。「シードを獲るには最低何位とかあるけれど、そういうことは考えずに優勝を目指したい」と言い切った。

 ポテンシャルの高さは随一との評価もあるが、プロ2年目でツアー本格参戦の今季は「目の前の試合で結果を出さなきゃいけない」と欲が先走り、スコアにつながらなかった。そんな中、「目の前の試合で、1ホール、1ホールに集中する」とメンタルを改善して臨んだ3週前の日本女子オープンでは、自己最高タイとなる4位でフィニッシュ。くしくも「一打集中」は、13年マスターズ覇者のアダム・スコットの考えとも一致する。先週の日本オープンの会場に出向いた際に話を聞く機会があり、「アダムの話は自分にもリンクした。とてもためになった」という。2ショット写真にも納まった世界的プレーヤーの“後押し”は、これ以上ない励みとなっている。

 目指す初勝利へメンタル、参謀…とピースはそろった。期待の大型プレーヤーがいよいよ本領を発揮する。

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