鈴木愛、副賞のベンツ逃した…初プレーオフも2勝目スルリ

[ 2015年3月16日 05:30 ]

プレーオフ3ホール目、李知姫(右)に優勝を決めるバーディーパットを沈められ、悔しそうな表情の鈴木愛

女子ゴルフツアー ヨコハマタイヤPRGRレディース最終日

(3月15日 高知県香南市・土佐カントリークラブ=6217ヤード、パー72)
 優勝も、ベンツも逃した。首位と3打差から出た鈴木愛(20=Salesforce)は68を出し通算9アンダーで李知姫(36=韓国)とのプレーオフに突入。昨年の日本女子プロ選手権以来の通算2勝目を狙ったが、3ホール目で敗れた。悔しいV逸と同時に副賞の車も夢と消えた。李知姫は12年のTポイント・レディース以来、3年ぶり通算18勝目を挙げた。
【最終R成績】

 涙を浮かべ、鈴木が必死で言葉をつないだ。

 「今は悔しい気持ちが強い。四国では唯一の大会だし、優勝したいと思っていましたから」

 初のプレーオフは運に見放された。1ホール目の1打目はディボットに入り、3ホール目はフェアウエーを捉えたが、ボールに泥がついた。バーディーチャンスにつけられず、出身の徳島の隣県で2勝目を挙げる青写真は崩れた。

 首位と3打差から出た最終日はショットとパットがかみ合った。4番から3連続バーディーで一時単独首位。7番でOBを打ちながら、6メートルのボギーパットを気合でねじ込む。後半も14番で6メートル、16番で5メートルのバーディーパットを入れた。落とし穴は17番。「思った所に打てた」2メートルのパーパットを外したのが痛かった。母・美江さんへのプレゼントも逃した。今大会の副賞はベンツ。13年のプロ転向から昨年途中まで日産マーチを廃車にするほど乗り、現在は日本女子プロ選手権の副賞のハイブリッド車に乗っている。日本中を運転してくれる母に高級車を贈り感謝を伝えたかった。

 ただ、今季はまだ2戦目。「とにかく誰にも負けたくない。1番を取るだけ」。20歳の反攻はこれから始まる。

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