横浜国際女子マラソン消滅 財政難で11月開催の36回目で幕

[ 2014年10月23日 05:30 ]

12年の横浜国際女子マラソンで、赤レンガ前を通過する(左から)那須川瑞穂、キンバリー・スミス、伊藤舞

 横浜国際女子マラソンが11月16日に実施される大会を最後に終了することが22日、関係者の話で分かった。

 日本陸上競技連盟とともに主催する朝日新聞社などが大会の財政難を理由に継続を断念したという。日本女子繁栄の礎を築いた前身の東京国際女子マラソンを含めると通算36回目となるレースを最後に歴史の幕を下ろす。来年以降は他の都市で新設のマラソン大会を開く方向で日本陸連などが調整している。

 国際陸上競技連盟が公認する初の女子マラソンとして79年に誕生した東京国際は女子選手の参加を促し、84年ロサンゼルス五輪での正式種目採用にもつなげたとされる。日本勢が92年バルセロナ五輪から4大会連続でメダルを獲得する下地をつくり、09年からは舞台を横浜に移したが、近年は日本選手の低迷もあってスポンサー収入に苦しむようになっていたという。

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2014年10月23日のニュース