鶴竜、琴奨破り1敗キープ 綱の自覚「当たり前」の賜杯へ

[ 2014年7月22日 05:30 ]

<大相撲名古屋場所9日目>新調した着物でひきあげる鶴竜

大相撲名古屋場所9日目

(7月21日 愛知県体育館)
 綱の責任を感じている1敗の鶴竜が、カド番を脱出してホッとしている全勝の琴奨菊をあっさり“料理”した。相手の当たりを立ち合いで受け止めると、後ろに下がりながら左に回り込んで送り出し。

 9勝6敗と不振に終わった先場所より2日早く勝ち越しを決め「白鵬関が“横綱は10番勝って勝ち越しなんだ”と言っていたのが(記憶に)残っている。まだ勝ち越していない気持ちでいきます」と自覚は十分だ。

 今場所中の朝は宿舎を構える愛知県知多郡の乾坤(けんこん)院で“密室稽古”を敢行。井筒部屋は所属力士が4人だけのため、朝稽古で汗を流すのは横綱一人になることが多い。そのため、直射日光が当たる位置にある常設の土俵には上がらずに寺院のお堂の中でまわしを締め、一人黙々と四股とすり足を繰り返す。「外は暑い」と暑さ対策にもなっており、スタミナも十分残している。

 この日から自らがデザインを考案した“鶴”と“竜”と“綱”が描かれた浴衣を着用して帰路に就いた。狙うは横綱昇進を決めた今年春場所以来2度目の賜杯。「それ(優勝)は当たり前と思ってやっていきたい」と強気の発言も飛び出した。

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