賜杯へ「稀勢よ出だし連敗するな」北の湖理事長が助言

[ 2014年7月13日 05:30 ]

土俵祭りで頭を下げる後列左から稀勢の里、日馬富士、白鵬、鶴竜、琴奬菊、前列左から3人目から井筒親方、千賀ノ浦親方、北の湖理事長、伊勢ケ浜親方、朝日山親方

 13日に初日を迎える大相撲名古屋場所の土俵祭りが12日、愛知県体育館で行われ、三役以上の力士や北の湖理事長(元横綱)らが参加して15日間の安全を祈願した。日本出身力士として8年半ぶりの賜杯を目指す大関・稀勢の里(28=田子ノ浦部屋)は「緊張感や体調は変わらずにいい状態で来ている。思い切っていくだけです」と力を込めた。

 土俵祭りに参加した北の湖理事長は稀勢の里の優勝へのポイントとして「連敗しないこと」を挙げ、「(横綱)白鵬は安定しているが、稀勢の里はいい時と悪いときが極端。出だしから連敗しないことが大事」と話した。白鵬は取りこぼしがほとんどない。一方の稀勢の里は序盤での取りこぼしや連敗が多く、先場所も4日目に平幕だった碧山に敗れた。しかし、その後は落ち着いた相撲を見せ、白鵬にこそ負けたが13勝を挙げた。今場所の初日は7勝1敗と相性のいい平幕・松鳳山、2日目は27勝15敗と対戦成績でリードしながらも難敵の小結・安美錦が相手。勢いに乗るためにもスタートが重要だ。

 入場券の売れ行きは好調で、大入りが10日に届く可能性もあるという。稀勢の里が優勝争いをすればさらに注目を集めることになる。

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2014年7月13日のニュース