エディージャパン 歴史的10連勝!強豪イタリア初撃破

[ 2014年6月22日 05:30 ]

<日本代表・イタリア代表>前半4分、先制トライを決める山田(左)

リポビタンDチャレンジカップ2014

(6月21日 秩父宮)
 ジャパンがまた歴史を塗り替えた。世界ランキング12位の日本はイタリアと対戦し、26―23で接戦を制した。シックスネーションズと言われる欧州の主要6カ国を相手に勝利するのは、89年のスコットランド戦、13年のウェールズ戦に続く3度目で、テストマッチでは2度目の快挙。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、54)が率いる日本はこれでテストマッチ10連勝で、来年のW杯イングランド大会へ勢いを増してきた。

 自信は確信に変わった。前半3分のファーストスクラム。FW8人の総重量858キロの日本が、894キロのイタリアと互角に渡り合った。プロップ畠山は「行ける」とFW陣に伝えた。ジョーンズHCをして「勝因はスクラム」と振り返った勝利の青写真が描かれた。

 後半4分にはフィールド中央でのスクラムで5メートル前進。そして19―16で迎えた同16分、インゴールまで約15メートルの距離でペナルティーを得ると、あえてスクラムを選択した。ビクともしない安定感からバックスに展開し、連続攻撃からCTBサウがトライ。両軍最重量の126キロを誇るイタリアのゲルデンハイス主将も「日本は8人が結合していた」と舌を巻いた。

 国際舞台では「小さくて軽い」との評が日本について回った。欠点を補うためジョーンズHCが招へいしたのが、元フランス代表フッカーのマルク・ダルマゾ・スクラムコーチ。同コーチは最前列の3人だけではなく、FW8人全員で押すように意識を改革した。FW陣が「理不尽」と口をそろえるほどの練習は確実に実を結び、畠山も「バック5の重さを感じられた」と手応えを口にした。

 日本は23日に発表される最新ランキングで、過去最高の10位に入る見込み。それでもジョーンズHCは「全然興奮しない。サッカー日本代表はW杯前に調子が良かったが、本番で勝っていない。W杯で勝つことが全て」と言い切った。辛口の指揮官を満足させた時、日本はW杯で歴史的な2勝目を挙げる。

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