NFL「レッドスキンズ」は蔑称 米、商標登録取り消し

[ 2014年6月19日 05:52 ]

 NFLの「レッドスキンズ」の名称が米先住民(インディアン)の蔑称に当たるとして、米商標審判部は18日、商標登録を取り消す判断を下した。チーム側はこれを不服とし、上訴すると表明した。米主要メディアが伝えた。

 チームの活動や商行為には直ちに影響しないが、オバマ大統領が改称を支持する考えを示すなど改称を求める声は近年広がりつつあり、チームへの圧力となりそうだ。

 先住民のグループが訴えを起こしていた。商標審判部は「赤い肌」を意味するチーム名が、個人や団体への侮辱につながる商標を禁じた連邦法に抵触すると判断した。

 商標登録の取り消しが確定した場合でもチームは名称を使えるが、関連商品の海賊版に対し法的手段に訴えることが難しくなるため、収入面で打撃を受けるとみられている。

 レッドスキンズは首都ワシントンが本拠地。1999年に同様の判断が下された際は、上訴したチーム側が逆転勝訴したが、今回は多数の連邦上院議員やワシントン市長も改称を求めており、取り巻く環境が大きく変わっている。

 チームの弁護人は「再び判断を覆すことができると確信している」とコメントした。(共同)

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2014年6月19日のニュース