カーママに強力援軍!ソチ本番へマリリン、美余がサポート

[ 2013年12月18日 05:30 ]

ソチ五輪出場を決め帰国した(左から)小笠原、船山、小野寺、苫米地、吉田

 “カーママ”に強力援軍がつく!?カーリングのソチ五輪世界最終予選で出場権を獲得した女子日本代表の北海道銀行が17日、成田着の航空機でドイツから帰国した。ソチ五輪開幕まで約1カ月半。今後の強化策として海外遠征のほかに、国内チームとの合同合宿が持ち上がっている。女子日本代表は過去4大会の最高順位が5位。最高位を超えて表彰台を狙うため、ライバルだった他チームも一体となってサポートする。

 無数のフラッシュを浴びて成田空港に降り立ち、北海道銀行の選手たちは喜びをかみしめた。3度目の五輪出場となるスキップ小笠原は「(06年五輪の)トリノから帰ってきたときのことを思い出した。たくさんの人に迎えられて実感が湧いてきた」としみじみと語った。サード船山も「五輪選手として帰国できたことがうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 五輪開幕まで約1カ月半。本番に向けて最後の追い込みが必要だが、今後の強化プランは現時点で白紙。最終予選突破が最大の目標だったため、日本協会の予算は組まれていない状態だったという。関係者は「既に追加の予算(案)は提出した」と説明。小笠原らは約2週間の欧州遠征を希望しており、来年1月にスコットランドで行われる大会への出場も見据えている。その大会は五輪出場チームのほとんどが参加するため“前哨戦”の位置づけとなるが、日本が参加できるかは定かでない。

 そこで浮上したのが国内チームとの合同合宿だ。北海道銀行と同じ札幌市内にはユニバーシアード代表で日本選手権3位の札幌国際大が拠点を置いており、北見市常呂町には小笠原、船山の元チームメートの本橋麻里率いるLS北見もある。日本選手権3連覇中で市川美余や藤沢五月が在籍する中部電力(長野)も参加する可能性はある。柳強化部長は「まだ予定なので」と話すにとどめたが、実現すれば強化にはうってつけの合宿で、カー娘オールスターが“カーママ”をサポートすることになる。

 ソチ五輪では過去最高順位を目指していく。小笠原は「過去4大会の日本代表は(五輪の成績が)下から数えた方が早い。今回は出場10チーム中5位以上を目指したい」と意欲を示した。最高の笑顔を日本国民に届けるために、カー娘が結集する。

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2013年12月18日のニュース