萩野、銀も「タイムがちょっと遅かった 納得できていない」

[ 2013年7月29日 08:15 ]

男子400メートル自由形で2位になり、メダルを手にする萩野公介

 水泳の世界選手権第9日は28日、バルセロナで競泳が始まり、個人6種目に出場する18歳の萩野公介(東洋大)が男子400メートル自由形で日本記録を0秒17更新する3分44秒82をマークして銀メダルを獲得した。

 五輪、世界選手権の同種目の日本勢では、1960年ローマ五輪銀の山中毅以来、53年ぶりの表彰台。ロンドン五輪金メダルの孫楊(中国)が3分41秒59で圧勝した。

 男子100メートル平泳ぎ準決勝の北島康介(日本コカ・コーラ)は59秒92の全体8位で29日の決勝に進んだ。女子100メートルバタフライの星奈津美(スウィン大教)、同200メートル個人メドレーの渡部香生子(JSS立石)と寺村美穂(セントラルスポーツ)は準決勝で敗退した。

 400メートルリレーの日本は女子(上田、山口、内田、松本)が3分39秒45で7位、史上初めて決勝に進んだ男子(塩浦、小長谷、藤井、伊藤)は3分14秒75で8位だった。

 ▼萩野公介の話 銀メダルは非常にうれしいけど、タイムがちょっと遅かったので、泳ぎには納得できていない部分がある。有力選手が出ていないが、チャンスをものにできたのは非常に良かった。53年ぶりのメダルというのもうれしい。

 ▼平井伯昌ヘッドコーチの話 (萩野と)銀メダルは取れるかなという話をしていた。最後あれだけ力が残っていて競り勝てたのは大きい。記録的には物足りなかった。3分43秒台を狙っていた。

 ▼北島康介の話 泳ぎが小さくなっているわけではないが、もう一つスピードが出ていない。決勝に行けてすごくほっとしている。思い切りやるだけ。

 ▼星奈津美の話 何も恐れるものはないと思って精いっぱい泳いだ。(200メートルは)今の状態だと少し心配。ただ、200メートルの前に準決勝の雰囲気を味わえたとプラスに考えたい。

 ▼渡部香生子の話 (自身の高校記録を0秒46更新したが)自己ベストよりも、決勝に進むことを目標にしていたので悔しい。100メートル平泳ぎがあるので、しっかり切り替えて頑張りたい。

 ▼寺村美穂の話 準決勝でタイムを落としてしまったのがすごく悔しい。ただ、この舞台で(予選と合わせ)2回泳げたことは、これからにつながると思う。(共同)

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2013年7月29日のニュース