上村全柔連会長 辞任前倒しも「8月末が期限と言われたから」

[ 2013年7月26日 06:00 ]

 内閣府からの勧告で8月末までの体制再構築を求められている全日本柔道連盟の上村春樹会長は25日、東京・文京区の講道館で「めどは10月と言っていたが、8月末が期限と言われたわけだから何とかしないといけない」と自身の進退も含めた組織改革を前倒しする可能性を示した。

 事実上の辞任勧告を受けた23日も、会長にとどまって組織改革を優先させる考えを示し、全柔連内部からも早期辞任を求める声が高まりつつある。上村会長は「勧告は真摯(しんし)に受け止めている。今の路線に乗っている改革のスピードを速めていく」と強調し、その方策については「来週お話しします」と語った。

 上村会長や多数の理事に対する解任動議を審議する臨時評議員会を30日に控え、決意を固めたとも思わせる言葉だった。ただし、前日に橋本聖子議員が理事総辞職の必要性を唱えたことには「えっ、そうなの?」ととぼける場面も。これまでも辞任を示唆しつつ、結局留任してきた。また、宇野博昌理事は「(問題のあった)助成金を返還してきれいな形で新体制に引き継ぐのが最低条件」と執行部の即時交代はないとの見通しを示した。

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2013年7月26日のニュース