東京五輪招致 円滑な輸送、快適な宿泊 自慢の「都市力」アピール

[ 2013年3月6日 19:28 ]

東京ビッグサイトでのプレゼンテーションを終え、記者の質問に答える猪瀬直樹東京都知事

 2020年夏季五輪の東京招致委員会は6日、国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会へのプレゼンテーションで輸送、宿泊計画を説明した。世界最高水準のインフラで「都市力」が自慢の東京にとっては得意分野。円滑な輸送、快適な宿泊を約束した。

 説明役の一人で、都市計画が専門の岸井隆幸・日本大教授は高密度の鉄道網と、時間に正確な運行を挙げ「東京の公共交通機関は世界に誇るべきもの」と訴えた。大会中の観客の輸送は全て公共交通で賄い、選手と関係者には首都高速道路を中心に総距離600キロ以上の五輪専用レーンと優先レーンを設け、スムーズな移動を保証する。

 宿泊施設も盤石だ。中央区晴海に建設予定の選手村から半径10キロ圏内にホテル、旅館など幅広い価格帯の約8万7千室があり、招致委は既にサッカー会場となる地方都市を含めてIOCの要求を超える4万6千室を確保した。東京都の猪瀬直樹知事は「質と量が極めていいことを理解してほしい」と自信を示す。

 20年までに環状道路の整備がさらに進んで都心部の混雑を緩和し、選手村付近を通る首都高速晴海線も開通する予定だ。東京が掲げる「安心、安全、確実な五輪」の根幹を、充実したインフラが支える。

続きを表示

2013年3月6日のニュース