マドリードは「エコ」推し イスタンブールは「初」推し

[ 2013年1月9日 06:00 ]

20年夏季五輪招致

 ライバルの2都市もそろって7日に立候補ファイルを提出した。マドリードは多くの既存施設を利用し、いわばエコな開催が最大の特徴。経済危機の中、五輪による経済効果を期待する声が大きい。また、投票権はないものの、サマランチ・ジュニアら有力なIOC委員も抱えており、影響力は脅威だろう。

 イスタンブールは開催支持率で市民は94%、国民は89%と高く、急速な経済成長を背景とした強固な財政基盤やインフラ整備の明確な計画性をアピール。招致委員会は8日、立候補ファイルを公表し「イスラム圏初の五輪」や「2大陸(欧州とアジア)の懸け橋」など独自色あふれる理念を打ち出した。各国オリンピック委員会連合(ANOC)会長のアハマド委員(クウェート)は「東京とイスタンブールが有力だ」と分析。この日の猪瀬知事は「途上国は先進国を追いかけていけばいい。先進国は自分たちで未来をつくる」と強烈なメッセージでけん制した。

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2013年1月9日のニュース