美香初V射程 出だし連続ボギーも動じず1差キープ

[ 2012年8月13日 06:00 ]

第3ラウンド、通算10アンダーで5位につけた宮里美香

USLPGAツアー ジェイミー・ファー・トレド・クラシック第3日

(8月11日 米オハイオ州シルバニア ハイランドメドーズGC=6428ヤード、パー71)
 米ツアー初優勝を狙う宮里美香(22=NTTぷらら)は4バーディー、2ボギーの69でスコアを伸ばし、通算10アンダー、203で首位と1打差の5位につけた。トップは申(シン)ジエ(24)ら韓国勢4人で通算11アンダー。上田桃子(26=フリー)は通算イーブンパーの57位、金子絢香(22=フリー)は通算2オーバーの67位となった。

 今の宮里美には動じない心の強さがある。強風の影響で1番で2打目がバンカーにつかまりボギー。2番でもバンカー近くのラフに曲げてアプローチが寄らずにボギーを叩いた。優勝争いの中、手痛いつまずき。それでも、8番で2メートルのスライスラインを読み切ってバーディーを取ると盛り返した。「出だしでつまずいても大崩れしないのが、今年の強くなってきている部分。4年間、ここ(米ツアー)でやってきている。そういう経験もつながっているんじゃないかと思う」と胸を張った。

 前半のアウトを35で耐えると、後半はボギーなしの3バーディー。69で回り、首位と1打差の5位につけ、「ショットもだんだん良くなってきて、パッティングもいいイメージで打てた。ナイスカムバックだった」と振り返った。

 日本ツアーを経ずに米国に渡り、ツアー4年目。悲願の優勝へ大きなチャンスを手にした。ただ、最終日は宮里美は“包囲網”を突破しなくてはならない。5位タイまでの7人中、宮里美以外は韓国選手が6人。申ジエ、朴仁妃(パクインビ)らメジャー覇者ら強豪が立ちはだかっている。

 ただ、今季は2位が2度、3位が1度あり、「優勝まであと一歩のところまで来た」との自負がある。大混戦にも「いい位置にいられてうれしい。凄く楽しみ」と言える余裕もある。「自分は自分なりに一打に集中してやることが大事。そんなに優勝、優勝と意識したくない」と気負わずにティーグラウンドに立つつもりだ。

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2012年8月13日のニュース