被災地に力士会寄付で土俵復活 白鵬も笑顔

[ 2012年8月9日 06:00 ]

新たに建設された土俵の前で町民に囲まれる横綱白鵬

 東日本大震災の津波で流された岩手県山田町の相撲場の落成記念式典が8日、行われ、大相撲の横綱・白鵬(27=宮城野部屋)らが出席した。

 白鵬が昨年6月に山田町を慰問した際に、相撲場が被災したことを聞き、援助を決断。4月に新設された相撲場の工費は力士会の寄付金約1000万円が充てられた。横綱は「被災した山田町に土俵を贈呈したいと強い思いがあり、かなって良かった」と笑顔。「この土俵で心身を鍛えた子供たちが(将来)角界入りし、自分と対戦する力士が出てきたら成功だと思う」と話した。

 白鵬の熱い思いに佐々木拓海くん(山田中学2年)は「テレビで見ていたよりも格好いい。この土俵で稽古して白鵬関に少しでも近づくように頑張りたい」と目を輝かせていた。

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2012年8月9日のニュース