「土俵の鬼」ゆかりの地で 稀勢の里に間垣親方V厳命

[ 2012年6月29日 06:00 ]

初代・若乃花の故花田勝治さんが二子山部屋の宿舎として50年目の節目を迎えた仏地院で稽古をこなした大関・稀勢の里(右)。若い衆に胸を出した。

 「土俵の鬼」と呼ばれた元横綱・初代若乃花の元二子山親方(故人)とゆかりのあった5部屋(間垣、松ケ根、峰崎、高田川、鳴戸)による合同稽古が名古屋市天白区の仏地院で行われ、同区内に宿舎を構える八角部屋も参加。

 かつて二子山部屋の宿舎だった同院では昨年11月に急逝した先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)も育っており、その愛弟子にあたる大関・稀勢の里が奮闘。幕内・松鳳山らを20勝1敗と圧倒し「先代が見ているつもりで稽古し、気が引き締まった」と手応え十分に話した。稽古を見守った先代と同期生の間垣親方(元横綱・2代目若乃花)は「稀勢の里の内容は良かった。優勝しないとおかしい。1回でも優勝すれば自信になるから」と名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)での優勝を厳命。大関も「この1年の成長は結果でしか示せない」と初の賜杯への思いを新たにした。

続きを表示

2012年6月29日のニュース