医学的にも裏打ち!遼くん “逆境に強い神経”の持ち主

[ 2012年2月8日 06:00 ]

雨の中でスキー練習をする石川遼

 石川遼(20=パナソニック)がマスターズ切符獲得のために副交感神経をフル稼働させる。

 新潟・湯沢町でのスキー合宿3日目となった7日は、午前中に雪上トレ、午後はフットサルを行った。6日に発表された世界ランクでは53位に後退。マスターズだけでなく、3月の世界ゴルフ選手権シリーズ、キャデラック選手権も前週の同50位以内が出場条件で、今後は毎週ランクが気になる立場に追い込まれた。それでも「数字の上で明確な目標があるのはいいこと」と前向きになれるのは、れっきとした理由がある。仲田健トレーナーによれば定期的に行っている身体検査において、石川は「副交感神経の数値が平均よりもかなり高い」という。つまり緊張した状態でも普段のパフォーマンスが出せる性質の持ち主。「僕はリラックスするより常にピリッとしている方がいい」と医学的にも裏打ちされた逆境での強さを好成績につなげていくつもりだ。

 ▽副交感神経 交感神経と対をなして自律神経を構成するもの。副交感はリラックス時に働き、交感は活動時、緊張時に働く。仲田トレーナーによれば、アスリートが交感優位になりすぎれば興奮状態になり、両方が高いレベルで均整が取れると、いわゆる「ゾーン」と呼ばれる状態になる。

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2012年2月8日のニュース