貴乃花親方がアドバイス「不撓不屈」「心気体」

[ 2011年11月12日 06:00 ]

 貴乃花審判部長(元横綱、スポニチ本紙評論家)が、取組編成会議終了後に稀勢の里に向け、2つのアドバイスを送った。

 1つは93年初場所後の自身の大関昇進の伝達式で使った「不撓不屈(ふとうふくつ)」という言葉。強い意志を持ってどんな苦労や困難にもくじけないさまを表し、現在の稀勢の里の心境に当てはまる言葉として選んだ。「今は頭が真っ白だと思う」とつらい気持ちを気遣いながら「師匠に恩返しするには勝ち続けるしかない」と背中を押した。

 2つ目は「心気体」という言葉。「体はあるし、そこそこ勝つと思う。しかし、そこから先は技術よりも“気持ち”が大事」と説明した。また、場所直前に通夜、告別式のため稽古を休んで福岡と千葉を往復したことについては「師匠が与えてくれた最後の精神的な稽古だと思ってほしい」と激励した。

 

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2011年11月12日のニュース