福嶋 新婚初Vならず…プレーオフで力尽く

[ 2011年8月15日 06:00 ]

優勝を逃し、妹の浩子(手前)に慰められながら、涙して引き揚げる福嶋晃子

NEC軽井沢72最終日

(8月14日 長野・軽井沢72ゴルフ北コース=6603ヤード、パー72)
 初日から首位の福嶋晃子(38=NEC)は、2打差の2位で出たアン・ソンジュ(23=韓国)に通算16アンダーで並ばれ、プレーオフ2ホール目で力尽きた。アン・ソンジュは今季3勝目。日本ツアー通算7勝とし、宮里藍の44試合を抜いて史上最速の36試合目で生涯獲得賞金2億円を突破した。横峯さくら(25=エプソン)は通算10アンダーで、金ナリ(25=韓国)と並び3位に終わった。
【最終R成績】

 諦めにも似た気持ちで、最後の一打を打たなければいけなかった。プレーオフ2ホール目の福嶋。カラーからパターで打った8メートルのバーディートライは無情にもラインから大きく外れた。アン・ソンジュが先に長いバーディーパットを決めており、これで勝負あり。国内ツアー通算25勝目は、あと一歩のところで逃げていった。

 「アンさんは見事だった。凄く切れるラインで、1回で決めるには難しかった」

 2打差の首位で出た最終日は10番でアン・ソンジュに並ばれた後、2度リードを奪われながら、いずれもバーディーで並び返した。最終組の3人はいずれも賞金女王経験者。唯一、2度タイトルを手にしている意地を見せたが、疲労は隠せなかった。途中から腰を押さえてストレッチをするようになり、足取りも重くなった。38歳。飛距離は健在でも「暑さもあり、日に日に疲れが出ていた」。微妙な感覚に狂いが生じていた。

 ホールアウト後、プロゴルファーの妹・浩子(33)の顔を見ると、涙があふれた。過去4勝のホステス大会。7月に結婚した夫が応援に駆けつけていた。今大会への意気込みは、これまでになく強かった。

 「今年はずっと成績が悪く、こういうチャンスをものにしたかった」

 出場11試合で予選落ち4回と不振が続いた今季、初めての優勝争いはプレーオフで涙をのんだ。次週は昨年、2年ぶりの優勝を果たしたCATレディース。今回逃したミセス初Vを、次こそかなえてみせる。

 ≪プレーオフは苦手≫福嶋のプレーオフは11度目。今大会を含め通算3勝8敗。アン・ソンジュは3戦全勝。

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