元蒼国来が仮処分申請「相撲協会は考え直して」

[ 2011年4月22日 19:44 ]

元幕内蒼国来

 大相撲の八百長問題で関与を認定され、日本相撲協会を解雇された元幕内蒼国来の恩和図布新氏(27)=中国出身=と元十両星風のボルド・アマラメンデ氏(27)=モンゴル出身=が22日、解雇は不当として、力士としての地位保全と給与の仮払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

 東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した恩和図布新氏はあらためて八百長関与を否定した上で「弁護士さんにきちっと裁判で明らかにしていただいて、協会にもう一度考え直してもらいたい」と話した。同席した5人の代理人の1人、小松初男弁護士によると、仮処分申請の結論を待たずに地位確認と賃金支払いを求めて提訴に踏み切る可能性もあるという。

 アマラメンデ氏の代理人の北村晴男弁護士は、相撲協会から十分な証拠が出ていないと指摘し「最近の事件で、弁護士としてこれほどまでに怒りを覚える事例はない」とコメント。アマラメンデ氏は同弁護士を通じて「早く相撲協会に復帰して、横綱や大関と対戦できるような幕内力士になるという夢を果たしたい」との談話を出した。

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2011年4月22日のニュース