ド派手塩まき 元幕内北桜が現役引退、「小野川親方」に

[ 2010年3月9日 12:54 ]

引退の記者会見をする元幕内北桜。右は北の湖親方

 大相撲の元幕内で、豪快な塩まきでも人気だった東幕下27枚目の北桜(38)=本名向英俊、広島県出身、北の湖部屋=が9日、引退した。大阪府立体育会館で記者会見し「場所前に熱が出て体重も落ち、体力、気力とも(もう)いいかなと思った。完全燃焼したと思う」と、すっきりした表情で話した。年寄「小野川」襲名が承認され、今後は後進の指導に当たる。

 初土俵は1987年春場所で、2001年名古屋場所で新入幕。1メートル90、170キロ前後の体格で前に出る懸命な相撲が持ち味だった。最高位は前頭9枚目で、十両豊桜(陸奥部屋)は実弟。
 昨年名古屋場所で戦後2番目の高年齢で十両に復帰したが、翌場所から再び幕下に落ちていた。「塩まきは自分に気合を入れるためにやったが、皆さんに喜んでいただいた。応援して下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

 ▼北桜の話 引退を決意してホッとした。場所に向けて稽古してきたが、体力、気力ともに(もう)いいかなと思い土俵を降りる決意をした。幕下に落ちても大きな声援を受けてうれしかった。前に出るのみと思ってやってきた。勝っても負けても力を出し切ろうと土俵を務めた。

 ▼北の湖親方(元横綱)の話 幕下に落ちてからは気力があっても体がついていかない相撲が何番かあった。年齢的にも引退は仕方ない。20年持つのも大変なのに、23年間よく頑張ったと思う。

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2010年3月9日のニュース