遼くん“仮想全米プロ”攻略

[ 2009年7月30日 06:00 ]

<サン・クロレラクラシック プロアマ>プロアマでアプローチをする石川遼

 男子ゴルフツアーのサン・クロレラ・クラシックは30日、北海道小樽市の小樽CC(7535ヤード、パー72)で開幕する。石川遼(17=パナソニック)は29日、プロアマ戦に参加。長い総距離、洋芝、狭いフェアウエー…と、今大会の開催コースは全米プロ選手権(米ミネソタ州、8月13~16日)の会場と共通点が多い。石川は今大会を「仮想全米プロ」に見立て、完全攻略することを自らに課した。

 プロアマ戦を終えた石川は、今大会が今年3戦目となる米メジャーへの重要なステップになることを強調した。
 「高麗で砲台グリーンという(日本独特のコース)より、小樽を経験してからの全米プロの方がイメージしやすい。小樽は世界に通じるコースと思っている」
 今年の全米プロの会場であるヘーゼルタイン・ナショナルGCはメジャー最長の7674ヤード(パー72)。フェアウエーも狭く、ランの出にくい洋芝だ。対して今回の小樽CCの総距離は全米プロには及ばないものの、今季ツアー最長の7535ヤード。フェアウエー幅も、最も狭いところで19ヤードとティーショットの落とし所は限定される。そして2週連続で、国内では珍しい洋芝のコース。石川にとって今大会は全米プロ前最後の実戦で、絶好の予行演習の場となる。
 ただ、特別な攻略法は用意せず、これまで通りの強気のゴルフを貫く考えに変わりはない。「ドライバーで狭いフェアウエーに打って、できる限り短いクラブを持ってセカンドでグリーンをとらえる。それは全米プロでも変わらない」と、今大会ではパー3を除いた14ホール中13ホールでドライバーを握る予定。プロアマ戦終了後も練習場でドライバーを約40分振り込み、フォームのチェックに余念がなかった。
 今季3度目のメジャー大会挑戦で、初の予選通過を目指す石川は「ティーショットから最後、1センチのパットまで全部集中することが全米プロに生きてくる。スコアが良くても悪くても、洋芝からのショットは次につながる。そういう意味で、小樽に来た全選手の中で、僕が一番、モチベーションが高いかも」と意気込みを示した。仮想全米プロ”を完全攻略できれば、全米プロへの大きな自信となるはずだ。

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2009年7月30日のニュース