19年W杯まで「カーワン・ジャパン」あるぞ!

[ 2009年7月30日 06:00 ]

 ラグビー日本代表のジョン・カーワン・ヘッドコーチ=HC=(44)が、19年に日本で開催されるW杯で指揮を執りたい意向を示した。ダブリンで最後までW杯招致活動を行ったカーワンHCは「15年大会で8強入りを目指し、19年は決勝に進みたい」と力強く宣言した。

 00年にNECで現役を終えたカーワンHCは07年1月に日本代表ヘッドコーチに就任した。現在の契約は11年W杯終了まで。日本協会関係者は10年後も日本を率いる可能性について「分かりません。ただJK(愛称)は“日本の成功にかかわりたい”と言っているから、契約を更新するかもしれません」と話した。
 今回の招致活動でも活躍した。W杯開催決定の28日午前3時半までロビー活動を展開。この席でニュージーランド(NZ)の英雄であるカーワンHCがNZの2票とオセアニア(サモア)の1票を確保し、開催に導いた。5月のプレゼンテーションでも「あなたの小さな一歩が、アジアのラグビーにとっては偉大な一歩になる」と40年前に人類史上初の月面着陸を果たしたアームストロング船長の言葉を引用するスピーチでアピールした。
 もちろん、指揮官としての評価も高い。世界14位の日本は3日に世界9位のフィジーと対戦し、ラストワンプレーで逆転されたが39―40と大接戦。その手腕が10年後のW杯日本大会で発揮される可能性は高い。

 ▼ジョン・カーワン 1964年12月16日、ニュージーランド・オークランド生まれの44歳。84年6月のフランス戦で、19歳6カ月で代表デビュー。87年W杯優勝に貢献するなどオールブラックスの中心選手として通算63キャップで35トライ。ポジションはWTB。97~99年にNECでプレー後、02~05年にイタリア代表監督を務め、03年W杯では2勝を挙げた。現役時は1メートル92、92キロ。

 ≪入場券販売目標280万枚≫日本協会の真下昇副会長はW杯の運営について「10億~15億円の黒字を見込んでいる。支出を可能な限り縮小したい」と話した。19年大会は9600万ポンド(約149億円)の拠出金が必要。15年のイングランドと同程度の約280万枚の入場券販売を目標に掲げ、早速販売促進のプロジェクトを立ち上げる。

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2009年7月30日のニュース