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J3岐阜の北朝鮮代表・文仁柱がリーグ戦に出場「初代表が日本戦。凄くいいタイミング」 決戦は21日

[ 2024年3月16日 18:54 ]

J3   岐阜0ー0FC大阪 ( 2024年3月16日    花園 )

相手選手と競り合う岐阜・文仁柱(右) <撮影・千田 篤史>
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 21日に日本代表が2026年W杯アジア2次予選を戦う北朝鮮代表が岐阜にいる。DF文仁柱(ムン・インジュ=24)が左サイドバックで先発出場した。文は守備に専念するケースが多く攻撃参加の機会はほとんどなかったが、相手CKの時には1メートル67の体を寄せてFC大阪の長身FWを封じるなど守備能力の高さをうかがわせた。後半24分の交代は「左サイドで攻撃的な選手を使いたかったから」(上野優作監督)と戦術的な理由だった。

 「代表に選ばれたのは初めてで、それも日本と同じ組で国立で試合する。凄くいいタイミングで経験させてもらえます」と文。クラブでは左サイドバックだがU―23北朝鮮代表では守備的MFで起用されており「サイドなのかボランチなのかは分からない。とりあえず21日の国立での日本戦の招集で、26日の平壌はどうなるか分からないです」と話す。代表チームに合流してから起用法が定まることになる。

 サイドバックでの起用なら日本の多彩な攻撃と相対する。「(右サイドの)伊東純也選手は外れたけど堂安律選手や海外でやっている選手がいる。J3の自分からは距離が遠いけど、レベルの高い選手たちとやれることは凄く嬉しい」と期待を高めている様子。「アジア杯の日本戦、見ていました。イラク戦もイラン戦も日本の方が技術は高い。気持ちの部分で負けないことが大事なのかなとあぁいう試合を見て思いました」と日本の負けた試合から学んだことを話した。

 「日本と北朝鮮は因縁があって、ちょっとシビアな部分があります。岐阜のサポーターが『応援しているよ』『試合、頑張ってよ』ってたくさんメッセージをくれて嬉しかった。北朝鮮代表で対戦相手になるんですが、岐阜の選手としてそういう思いも背負って恩返ししたいと思います」と文はサポーターへの感謝を忘れなかった。

 「試合になったら激しくいくこともあると思います。でも、それが北朝鮮だって言われるのはちょっと違う。その後の対応を見て欲しい。そこはフェアに。日本語でも向こうの言葉でも入れるので、お互いいい試合ができるようにやっていけたら」。日本育ちの北朝鮮代表がサムライブルーに立ちふさがる。

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2024年3月16日のニュース