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37歳長友が代表にサプライズ復帰 “鬼門”平壌での北朝鮮戦に「厳しい戦いが待っている危機感」

[ 2024年3月15日 04:44 ]

1年4か月ぶりに日本代表に復帰する長友

 日本サッカー協会は14日、26年W杯アジア2次予選の北朝鮮戦2試合(21、26日)に臨む日本代表26人を発表した。日本歴代2位の142試合出場を誇るDF長友佑都(37=FC東京)が22年W杯カタール大会以来、約1年4カ月ぶりに復帰。ピッチ内外で存在感を発揮してきた大ベテランが、失意のアジア杯から立ち直る起爆剤になる。アジア杯期間中に一部で性加害疑惑が報じられて代表から離脱したMF伊東純也(31=スタッド・ランス)は招集されなかった。

 平壌で過去2分け2敗。勝利はおろか、1得点も挙げていない“鬼門”も控える北朝鮮戦2連戦に向けて、百戦錬磨の37歳に白羽の矢が立った。森保監督は長友の実力、好調ぶりを認めた上で「どんなときでも反省を怠らず、ポジティブに前向きに振る舞うところが彼は突き抜けている。厳しい戦いになる中で、彼がもたらしてくれるエネルギーに期待したい」とピッチ外でも波及効果を熱望した。

 8強敗退したアジア杯から再出発を図るチームで大きな役割を担う。長友は「常に僕の憧れであり、誇りである日本代表で再び戦うことができる喜びと、厳しい戦いが待っている危機感がある。やってきたことが間違っていなかったことを証明するため全力で戦う」と熱い思いを語った。

 攻撃の両翼・三笘と伊東、守備の要・冨安が選外となったほか、アジア杯敗退直後に守田がチームの問題点を訴えるなど不安要素は多い。遠藤主将の負担を軽減する意味でも、過去に金髪の“スーパーサイヤ人”や日の丸を連想させる赤い髪色にして雰囲気を一変させた大ベテランの貢献度は高くなりそうだ。

 今年1月、プロ17年目の始動日には「W杯に魅了されて4大会を戦ってきた。パフォーマンス次第では代表もあると思っている」と復帰を予言。開幕からリーグ戦3試合に先発出場するなど調子の良さは証明済みだ。日本初となるW杯予選5大会連続出場に向けて、まずはあす16日の福岡戦(ベススタ)で代表にふさわしい実力を日本中に披露する。

 ≪最多5大会連続W杯予選出場なるか≫長友は北朝鮮戦に出場すれば、10年W杯南アフリカ大会予選から続く、最多5大会連続の予選出場となる。通算出場も43試合となり、最多の吉田麻也に並ぶ。21日に出場すれば37歳191日で日本代表歴代4位。W杯予選では40歳56日の川本泰三、39歳9日のGK川島永嗣に次ぐ歴代3位で、フィールドプレーヤーでは2位。得点を挙げれば、ラモス瑠偉の36歳85日を抜く最年長記録となる。

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