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宮本恒靖氏 元Jリーガー初、日本サッカー協会会長就任へ 語学堪能、戦後最年少の若きリーダー誕生

[ 2023年11月30日 04:00 ]

次期会長選挙で唯一の正式な立候補者となった宮本恒靖理事
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 日本サッカー協会(JFA)は29日、次期会長選挙の正式な立候補者が元日本代表DFの宮本恒靖専務理事(46)の1人だけとなったと発表した。Jリーグチェアマン室特命オフィサーの鈴木徳昭氏(61)は評議員から16票以上の推薦を得られず立候補を断念、元日本代表監督の岡田武史副会長(67)も立候補を見送った。12月24日の臨時評議員会で会長予定者として承認された後、来年3月の理事による互選を経て正式に会長となる見込み。

 元W杯戦士で元JリーガーのJFA会長が初めて誕生する。宮本氏は今月25日までに必要な評議員16人以上の推薦を得た。JFAによれば正式な立候補者は1人だけだった。来月の臨時評議員会、来年3月の理事による互選を経て、第15代となる若き「宮本会長」が誕生する。

 当初は劣勢だった。02年W杯日韓大会開催に携わった鈴木氏も出馬を希望。序盤、推薦依頼期間では鈴木氏が優勢だった。関係者によればJFAでは立候補期限を10月29日から今月25日まで延期する異例の措置を取り、出馬すれば大本命となる岡田氏の立候補を待ったが、見送られた。その間に盛り返しを見せたのが宮本氏だったという。

 宮本氏は昨年からJFA理事に就任。今年は専務理事を務めた。来年3月に退任する田嶋幸三会長(66)の補佐も務め、身近で会長職を学んで来た。知名度も高く新しい「顔」として期待されるが、一方で実務面の経験不足は否めない。まずは田嶋路線を引き継ぎながらリーダーシップを取っていくことになりそうだ。

 現役時代は主にG大阪でプレー。オーストリアのザルツブルクではリーグ優勝も経験した。語学も堪能で現役引退後はスポーツマネジメントなどを学ぶ「FIFAマスター」を日本人の元プロ選手として初めて修了するなど見識を広めてきた。来年47歳での会長は戦後最年少となる。日本代表の主将も務めたツネ様が日本サッカーをけん引していく。


 ◇宮本 恒靖(みやもと・つねやす)1977年(昭52)2月7日生まれ、大阪府出身の46歳。現役時代はG大阪、ザルツブルク(オーストリア)、神戸でプレー。11年に引退。00年シドニー五輪、02年W杯日韓大会、06年W杯ドイツ大会出場。日本代表通算71試合3得点。18~21年はG大阪監督を務めた。今年2月にJFA専務理事に就任。

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