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中村敬斗 釜本以来58年ぶり5人目快挙 デビュー4戦以内4発! 三苫、久保いない中、抜群の存在感

[ 2023年10月14日 04:40 ]

サッカー国際親善試合   日本4ー1カナダ ( 2023年10月13日    デンカS )

<日本・カナダ>前半、中村(中央)がゴールを決める(撮影・西海健太郎)
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 サッカー日本代表は13日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでカナダと国際親善試合を行い、4―1で快勝した。MF中村敬斗(23=Sランス)が前半42分に右足でゴールを決め、日本代表では58年ぶり5人目となる国際Aマッチデビューから4試合以内で4得点の偉業を達成。MF田中碧(25=デュッセルドルフ)が2得点を挙げるなど、チームとして5試合連続4得点以上は史上初となった。次戦は17日、ノエビアスタジアム神戸でチュニジアと対戦する。 試合結果

 代役などとは呼ばせない。左サイドで先発した中村が偉業をやってのけた。2―0の前半42分、ペナルティーエリア内左でFW浅野からパスを受けると、右足でゴール右隅へ。国際Aマッチ出場4試合以内で4得点は65年の釜本邦茂以来、58年ぶり5人目の快挙。MF三笘の不在を全く感じさせなかった。

 「僕はボーダーライン。いつも危機感を持っている」と語っていたように、序列の低い位置からはい上がる自信がある。G大阪時代の19年5月、久保と安部が南米選手権に臨むA代表に招集されたため、U―20W杯出場のチャンスが巡ってきた。「選考的には一番下だけど、成り上がるだけ」。世界で活躍が認められ、同年7月にトウェンテ(オランダ)からのオファーを勝ち取った。LASK(オーストリア)でも、チームに集団コロナがまん延した21年11月、欧州カンファレンスリーグ・アラシュケルト戦で先発出場。2得点を挙げて、一気にレギュラーをつかみ取った。

 存在感を見せていた中、後半途中にファウルを受けた際に負傷し、担架でピッチ外に運ばれて交代した。左足の捻挫と説明した森保監督は「1試合ごとに成長してくれている」と評価した。

 MF田中も代表では自身初の2得点をマーク。チームとして5試合連続4得点以上は史上初となった。名波浩コーチらが、前へ果敢に攻めるという意識を練習から植え付けた成果が出た。

 森保監督は「選手の頑張りもそうだが、コーチ陣の働きが素晴らしかった。システムのかみ合わせも思い切って前向きに力を発揮できるように、個々の役割を与えてくれている」と裏方の仕事を称賛。中村を筆頭に躍動した攻撃陣が、W杯アジア予選前最後の試合となるチュニジア戦でも最高の弾みをつける。 

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