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中村敬斗 W杯アジア予選メンバー入り“当確ランプ” 釜本以来58年ぶりのデビュー4試合以内で4得点

[ 2023年10月13日 21:35 ]

サッカー 国際親善試合   日本4-1カナダ ( 2023年10月13日    デンカS )

<日本・カナダ>前半、攻め上がる中村敬(中央)(撮影・小海途 良幹)
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 サッカー日本代表は8日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでカナダと国際親善試合を行い、4―1で快勝した。MF中村敬斗(23=Sランス)が前半42分に右足でゴールを決め、日本代表では58年ぶり5人目となる国際Aマッチデビューから4試合以内で4得点の偉業を達成。MF田中碧(25=デュッセルドルフ)が2得点を挙げるなど、チームとして5試合連続4得点以上は史上初となった。次戦は17日、ノエビアスタジアム神戸でチュニジアと対戦する。

 “代役”などとは呼ばせない。左サイドで先発したMF中村敬斗が偉業をやってのけた。2―0の前半42分、ペナルティーエリア内左でFW浅野拓磨からパスを受けると、空いたコースを探りながら右足で落ち着いてゴール右隅へ。国際Aマッチデビューから4試合以内で4得点は1965年の釜本邦茂以来、58年ぶり5人目の快挙。MF三笘薫の不在を全く感じさせなかった。

 「僕はボーダーライン。いつも危機感を持っている」

 こう謙遜するが、序列の低い位置からはい上がるのは自信がある。G大阪時代の19年5月、久保建英と安部裕葵が南米選手権に臨むA代表に招集されたため、U―20W杯出場のチャンスが巡ってきた。「彼らがいないから…というのは分かっている。でも選考的には一番下だけど、成り上がるだけ」。そして世界で活躍が認められ、同年7月にトゥエンテ(オランダ)からのオファーを勝ち取った。

 LASK(オーストリア)でも同様だ。チームに集団コロナがまん延した21年11月、欧州カンファレンスリーグ・アラシュケルト戦で先発出場。2得点を挙げて、一気にレギュラーをつかみ取った。活躍の裏には、崖っ縁を乗り越えてきた過去の成功体験がある。
 「過程もそうだけど、目に見えるもの。結果を出せば信頼をつかめると思います」

 前半28分にはペナルティーエリア手前左から直接フリーキック。右足でゴール左上を狙ったが、惜しくもクロスバーをかすめた。ただ、精度は確か。絶対的なキッカーが不在の現状で、背番号13の存在感は増すばかりだ。

 11月の26年北中米W杯アジア予選ではメンバー数の上限が26人から23人へ減るため「経験が浅いので、この2試合が凄く大事」と話していた。相手からチャージを受けて負傷交代したのは心配だが、“当確ランプ”をともすには十分な活躍だった。

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