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なでしこ 麻也から日の丸魂注入された 池田監督「国を背負って戦うことの喜び、覚悟を…」

[ 2023年7月7日 04:44 ]

「新しい学校のリーダーズ」とソックスを交換した(左から)南、植木(同3人目)、平尾(同5人目)、守屋(同7人目)(撮影・篠原 岳夫)
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 女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(20日開幕)に臨む日本代表「なでしこジャパン」は6日、千葉市内での10日間の合宿を打ち上げた。最終日の練習前には、22年W杯カタール大会で主将として男子日本代表を16強に導いたDF吉田麻也(34=無所属)から金言を授かった。チームは10日に再集合し、14日にW杯前最後の国際親善試合のパナマ戦(仙台)に臨む。

 日本代表の主将として昨年のW杯カタール大会を戦い抜いた吉田から、決戦の地に向かうなでしこジャパンが“金言”を授かった。吉田は同じ施設でトレーニング中で、顔を合わせるたびに池田監督が「タイミングがあればひと声かけてもらえるとありがたい」と声をかけていたという。この日は合宿最終日で、指揮官はスピーチを依頼。その意図を「国を背負って戦うことの喜び、覚悟、大切さも含めて、代表として戦うということを話してもらった」と説明した。

 吉田自身は「アドバイスというか、頑張ってくださいと言葉をかけた。(経験を)話して“みんなで楽しんでください”と」と詳細は明かさなかったが、14年、18年、22年とW杯に通算3回出場し代表通算126キャップの猛者の熱い言葉は、なでしこたちの心に火を付けたことは間違いない。

 この日はランニングやボール回しなど約1時間の軽めの調整。選手たちからは笑い声も上がるリラックスした雰囲気で行われた。「合宿の目的の一つであるコンディションを整えるということもでき、チームとしての細部の積み上げも含めて予定通りにできた。求めていることと選手の行動が一致しているキャンプだった」と指揮官は総括。14日には国際親善試合パナマ戦を戦い、その後に現地入り。約2週間後に迫った22日の1次リーグ初戦ザンビア戦、そして頂点に駆け上がるためのエンジンは温まってきた。

 ≪熊谷主将が決意表明≫合宿を打ち上げた代表は東京・ラフォーレ原宿で行われた日本協会主催「なでしこジャパン壮行会 BE YOUR BEST SELF」に出席した。抽選で当選した約200人の一般客がペンライトなどを使って熱い声援を送ったほか、ダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」がライブパフォーマンスを披露。トレードマークのソックスを選手と交換して壮行会を盛り上げた。DF熊谷主将は「応援をパワーに変え、女子サッカーの未来のために世界で戦えるところを証明してきたい」と決意表明した。

 ≪同組スペイン好調 デンマークを撃破≫女子W杯1次リーグで日本と同組のスペインは5日、敵地でデンマークを2―0で破った。7―0で勝利した先月29日のパナマ戦に続き、欧州での実戦調整を白星で締めた。左膝前十字じん帯断裂から4月に復帰した女子バロンドールのMFプテリャスは前半31分に右ポスト直撃シュートを放つなど存在感。ビルダ監督と対立して昨年9月に招集辞退騒動を起こした15人の中から代表入りしたDFバトルが先制点を挙げ、指揮官は「選手もいい状態で満足」と語った。

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