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J3奈良が歴史的なホーム初勝利!苦労人・酒井が決勝弾「歴史に残るゴールを決められた」

[ 2023年4月16日 19:56 ]

明治安田生命J3リーグ第7節   奈良1―0岩手 ( 2023年4月16日    ロートフィールド奈良 )

<奈良・岩手>先制ゴールを決め、浅川隼人(左)とサポーターをあおる奈良・酒井達磨
Photo By スポニチ

 J未開の地だった奈良で、奈良のチームがホームで歴史的1勝を挙げた。奈良クラブは押し込まれ気味の前半を耐えてスコアレスで折り返すと、後半20分、DF都並優太がクリアボールをカット。2度のフェイントで相手ディフェンスをかわしてクロスを供給し、FW酒井達磨が右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

 「ホーム初勝利の決勝点という、歴史に残るゴールを決められて凄いうれしい。結果が出てないときも温かい声をかけてくださって、ずっと応援してくれたサポーターの方々に喜んでもらえて本当にうれしい」

 Jリーガーとして活躍することを、ずっと夢見てきた。徳山大卒業に合わせてJリーグ計3クラブの練習に参加したが、JFLのクラブも含めて全て不採用。合同セレクション受験を経て地域リーグの松江シティFC(→FC神楽しまね、すでに解散)に入団し、地道に練習に取り組んだ。19年には左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大ケガ。それでも夢を諦めることはなかった。

 20年には起死回生のJFL得点王に輝き、昨季はFCマルヤス岡崎でも現在はチームメートとなったFW浅川隼人と最後まで得点王を争った。そしてつかんだ夢舞台で、前節の琉球戦ではJ初ゴール。この日は2試合連続弾が値千金の一発となり「やっとサッカー選手として、スタートラインに立てた」と喜びをかみ締めた。

 チームは7位から4位に浮上。開幕節の松本に敗れたのみで、以降6戦を無敗の3勝3分けと快進撃が続く。「これからもホームでもアウェーでも、勝ちを積み重ねていけるように頑張りたい」。奈良の浮沈を担うキーマンとして、さらなる活躍を誓った。

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2023年4月16日のニュース